Person
研究
- Initial
- G.L.
- Department
- みらい技術研究所
先導技術探索研究グループ
- Joined year
- 2021年 入社
- Major
- 工学研究科 物質創造工学専攻 修了
01
入社理由
学生時代は、細胞と材料の相互作用に関する研究に取り組み、材料設計が生命科学分野の発展に大きく貢献し得ることを実感しました。研究を通じて培った知見を社会に還元できる場を模索する中で、化学メーカーとして長年にわたり技術を磨き上げるとともに、未来志向の研究開発に挑戦し続けているUBEに強い関心を持つようになりました。
中でも、独自技術であるポリイミド多孔質膜を基盤に、新しい分野に積極的に展開している点に大きな魅力を感じました。自分の専門性を生かしながら成長し、未開拓の領域に挑戦できる環境がUBEにはあると思い、入社を志望しました。また、面接を通じて感じた、自由な発想を尊重し挑戦を後押しする社風も志望理由の一つでした。
02
仕事内容
医薬品や再生医療分野への貢献を目指し、革新的な細胞培養技術の研究開発に取り組んでいます。特にUBE独自の3次元培養基材ポリイミド多孔質膜を用いた、細胞培養システムの開発を担当しています。この技術は、従来の平面培養や浮遊培養では困難であった細胞機能の維持したままの長期安定培養を実現します。これにより、創薬や再生医療の基盤技術としての活用が期待されています。
実際の業務内容は、細胞種や目的に応じた培養条件の最適化、長期培養における安定性評価や細胞の代謝・機能維持の解析、さらに実用化に向けたプロセス開発など、多岐にわたります。今まで培った材料科学とバイオの知識を生かし、医療の未来を支える新しい培養プラットフォームの創出を目指しています。
03
仕事のやりがいや難しさ
研究者として主体的に研究開発に取り組める点に、大きなやりがいを感じています。プロジェクトの方向性や実験計画を自ら考え、条件設定や評価方法を判断できる高い裁量は、研究者として非常に魅力的です。また、自分の考えや判断が成果に直結する点に、達成感と同時に責任を感じています。
一方で、細胞は非常に繊細なため、培養条件の最適化の難易度は高いです。わずかな条件差が結果に大きく影響するため、試行錯誤を重ねる場面も少なくありません。さらに、長期培養は時間を要し、途中で問題が発生した場合には再検討が必要となることもあります。それでも多様な課題を乗り越え、自分の判断で導いた方法が成果につながったときの充実感はひとしおです。この技術を通じて将来の医療に貢献できると考えることが、研究に取り組む上での大きな原動力となっています。
04
印象的なエピソード
ポリイミド多孔質膜を用いた細胞培養キットの開発に取り組んだ際の経験です。培養技術の操作性や再現性の向上を目的に、培養キットの形状やサイズを検討し、コンセプト実証から試作品の製作までは順調に進みました。しかし、その後の量産化検討において、開発段階で用いていた部材やプロセスをそのまま適用できず、製品化に向けた課題の大きさに直面しました。
そこでチームで連携しながら量産プロセスの構築に取り組み、試行錯誤を重ねた結果、ようやく安定した生産体制が確立。試作段階から量産化に向けた課題を一つひとつ解決し、最終的に培養キットとして形になった瞬間は大きな達成感を覚えました。この経験を通じて、技術開発に加え、製品化を見据えた視点の重要性や、チームで協力して課題解決に取り組むことの大切さを学びました。
05
これからの目標
携わりたい
今後はポリイミド多孔質膜を核とした細胞培養技術をさらに高度化し、再生医療や創薬の現場で幅広く活用されるプラットフォームの構築に取り組みたいです。さまざまな細胞種に対応可能な培養条件の確立に加え、バイオ医薬品や再生医療製品の研究開発への応用にも挑戦したいと考えています。さらに、高機能な培養デバイスや自動培養システムの開発を通じて、スケールアップや量産化に対応できる技術基盤の構築を目指します。
将来的には、研究開発の初期段階から製品化・社会実装まで一貫して携わり、技術の創出から現場での活用までを支える研究者になることを目標としています。医療や人々の健康に貢献するとともに、ライフサイエンス分野の発展に寄与していきたいと考えています。