宇部興産で働く機械系社員たちは、なぜ素材メーカーである宇部興産を志望し、仕事のどのような部分にやりがいを感じているのだろうか。世代も仕事内容も異なる社員に集まってもらい、語り合ってもらった。

INITIAL : M.I
JOINED YEAR : 2004年入社
DEPARTMENT : 化学カンパニー
ナイロン開発

技術統括部 CAEグループからキャリアをスタート。その後、ナイロンの開発に携わり、自動車メーカーへの出向を経て現職。

INITIAL : D.M
JOINED YEAR : 2014年入社
DEPARTMENT : エネルギー・環境事業部
設計

入社より同事業部に所属し、現在はバイオマス燃料製造に関するプラント業務に従事している。学生時代はプラズマの研究に没頭。

INITIAL : M.T
JOINED YEAR : 1992年入社
DEPARTMENT : 建設資材カンパニー
資源リサイクル

入社から22年間セメント一筋のキャリアを歩み、出向を含めて計4拠点のセメント工場で製造ラインの管理業務に従事。その後、資源リサイクル事業部で企画業務を行う。

M.T

まさかここで語り合うとは思っていなかったですね。宇部興産の社員であれば毎日のように見るけど、ちゃんと眺めるとなかなか風情あるなあ。

M.I

ちょっと無骨な感じが、宇部興産らしいですね。

D.M

迫力ありますよね。近くで見ると相当大きいんですね。

M.T

Iさんとはお互い採用面接官をしていたときに何度か会ったことがありますね。でも、部署が違うので普段お話する機会はあまり多くないかな。

M.I

Tさんは物静かで、いつも微笑んでいる優しい人という印象です。M君とは採用面接で一度会ったかな?

D.M

覚えていてくれたんですね。実はそうなんです。でも、ものすごく緊張しています。皆さん大先輩なので。

M.I

緊張しなくて大丈夫だよ。ところで、M君は今どんな仕事をやっているの?

D.M

私はバイオマス燃料を製造する新規プラントの設計を行っています。担当としては機器の設計や各設備の配置計画、あとは製造プロセスの設計です。

M.T

バイオマスの新規プラントなら、相当大規模だね。最近だと設備の改善などでプラントの一部を新たにつくることはあるけど、プラント一式を新しくつくるのは珍しい。

D.M

そうですね。まだ実行段階ではなく、検討段階ですが、こういった大プロジェクトに関わる機会をいただいて、貴重な経験をさせてもらっています。Tさんの現在の業務は何ですか?

M.T

今は資源リサイクル事業部で、産業廃棄物のセメント原料リサイクルの推進などに関する企画を担当しています。でも、入社してから22年間はセメント工場でセメント製造ラインの管理をしていました。Iさんは?

M.I

セメント工場一筋。かっこいいですね。私はというと、ナイロンの新規開発に携わっています。自動車部品や機構部品に使用されるナイロンですね。あとは、自動車メーカーなどのお客様の部品開発や生産技術の支援を行っています。

M.I

では、私から。私は自動車系や重工系など、まさに「機械」のメーカーを視野に入れていました。その中で、たまたま宇部興産という会社を知って、「なるほど、自動車部品の素材を扱っているのか。ここなら機械の知識を活かせるぞ」と思ったのがきっかけです。

D.M

私は学生時代、プラズマの研究をしていたので、幅広く事業展開している宇部興産だと、それまで勉強していたことが活かせると思いました。

M.I

あとは、採用面接の時に感じた宇部興産の「人」ですね。基本的に技術系の面接って、学生時代の研究の話ばかりするのですが、宇部興産の面接は、研究そのものというより「どう頑張ってきたのか」そして「これからどう頑張っていきたいのか」といったように、意識の部分についての質問が多かったです。ここでなら自分自身が技術者としても人間としても成長できるって思いましたね。

M.T

「人」という部分では私も似ているかな。私の就職活動のときは、いろんな企業の採用担当者が大学に来ていて、基本的には機械系の会社が多かったのですが、その中に宇部興産の人もいました。機械系の技術者が果たせる役割や仕事の意義をどこよりも丁寧に話してくれたのが、宇部興産の人でしたね。「もし君がこの部署に入ったら、機械系社員はこんな形で活躍できるよ」といった風に細かく教えてくれました。

D.M

私も、「人」は明らかに違うなと思いましたよ。工場見学のときです。

M.I

工場見学?

D.M

現場の方々がきらきらした目で、製品を紹介してくださって。熱い人たちだなって。時にはそんなことまでしなくていいのにと思うことも多くて、非常に協力的な方ばかりでした。

M.T

おせっかいな人が多いのかな(笑)?

D.M

もちろん良い意味でですよ。これから一緒に働くかもしれない学生に対して、少しでも宇部興産の魅力を知ってもらおうという熱い思いが感じられました。

M.I

うちってそういうタイプの人が多いのかもしれないね。でも、熱いだけではなくて、私が思うのは非常にアカデミックな人たちだな、と。

M.T

アカデミック?

M.I

はい。一般的に機械系の仕事って、泥臭いイメージがあるじゃないですか。軍手で、油と汗にまみれて、とにかく現場で物をつくるというイメージがあると思うんです。現場はもちろん大事ですし、泥臭いのはうちも変わらないですが、宇部興産の社員は理論というものを大切にして、それをベースにしながら物事を進めていく人が多いと思いますね。

M.T

機械の専門家ってことですね。それはそうかもしれない。理論と現場を、共に重要な要素として捉えている、いや捉えようとしている。そういう意味ではマルチな人が多いのかもしれない。

D.M

それは私も思います。何だかスマートだなって。

D.M

これ、本当に驚いたんですが。機械系の仕事でも特許が取れるんですね。いや、厳密には特許申請ができる状態になるんですね。

M.I

そうだね。特許=研究開発ってイメージがあるけど、実は違う。

D.M

そうなんです。製造工程における効率的な冷却プロセスを、機械の組み合わせによって実現したのですが、それが特許申請できるまでになったんです。研究ではなく、製造プロセスという領域でも特許申請ができることに驚いたと同時に、この仕事、面白いなって思いました。

M.T

私たちは機械系として宇部興産で働いているわけだけど、実際は機械の仕事だけをやるわけではありません。一つの事業や企画を実行する場合でも、さまざまな分野の人と関わりながら新たな可能性をつくり上げていく。これは宇部興産ならではの醍醐味と言えますね。

M.I

あと、お客様や海外メンバーなど、社外のメンバーとも関わることが多いのも醍醐味だと思います。私自身、某自動車メーカーに出向していたときがありましたし。

D.M

やっぱり他社に行くと違いますか? 何か発見はあるのでしょうか?

M.I

それはもうたくさん。自社の自動車用ナイロン素材がどのように車に組み込まれていき、どのようにして車という製品となり、世の中に出ていくのか。その流れを俯瞰してみると、「ここはこうした方がいいかもしれないな」と気づくことが多い。

D.M

なるほど。

M.I

あと、これは常日頃思っていることですが、あらゆる物は素材があってこそ生まれるもの。一般的に機械系の仕事というのは、自動車系メーカーや重工系メーカーを想起しがちなんですが、自動車も飛行機も、素材がなければ形にはならない。特に私が所属するナイロン開発部では、日々お客様から質問や要望が寄せられます。つまり、お客様である自動車メーカーが知りたいことを知っている。プロであるお客様に頼られる存在となっているのは嬉しいですね。

M.T

うん。Iさんの言うように、私たちがつくっている素材は、世の中のありとあらゆる物が形になる上で欠かすことができない。それが誇りであると同時に、宇部興産が担う大きな責任でもあります。私たちの原動力は、つまるところそういった使命感にあるのかもしれない。

M.I

素材の開発からプラントの設計まで、素材メーカーの機械系の仕事は実に幅広いです。また、宇部興産以外にも、調べてみると「実は面白い」という企業は多いと思います。なので機械系の学生の方々には、できるだけ多くの会社を見てほしいですね。

M.T

どのセクションでも、機械系技術者は必要不可欠です。また、宇部興産には人を育てる文化があります。若いうちから責任のある仕事を任される場合が多く、自ら手を挙げて、挑戦すれば、それを後押しし、足りないところがあれば補える環境・風土があります。自分を成長させたい人にとって、宇部興産は最適だと思います。

D.M

自分が関わった製品が、さまざまな使い方をされ、世の中の役に立つということが何より面白いです。あと、Tさんも仰っていたように、素材メーカーの機械系というだけで希少価値があるので、大きな仕事を任されることが多いです。

M.I

私で良ければ、いつでも仕事の魅力を語りますので、学生の皆さん、ぜひ宇部に来てください!

M.T

今日は若い人たちとお話できてよかったです。これからの宇部興産を担う人材に期待が持てました。機会があれば、また語り合いましょう。興産大橋でね。

D.M

賛成です!

宇部市大字小串と同市大字西沖の山間にある厚東川河口を跨ぐ橋。全長31.94kmと日本で一番長い私道である宇部興産専用道路の一部をなしており、物流の要として大きな役割を果たしている。無骨でありながらも繊細な佇まいで、宇部の工場群のシンボルの一つとしても親しまれており、工場見学ツアーでもしばしば紹介される。